2・ティンカーベルが生まれる

 

 はじめに

 

 僕には、1級の障害者の子供が居ます。

 もう30才半ばを過ぎましたが、小さい時に愛知コロニーという

 

 障碍者が通う病院があり、そこで色んな子供と遊びました。

 でも、その子供にしてみれば同等でないと打ち解けてはくれません。

 

 ての短い子は、キャッチボールをするのに

足で投げて受け取ります。

 

 僕は片目が見えませんから、上手く受取れません。

 そこで悔しい顔をしました。

 

 すると、その子は笑ってくれたのです。

 ほんの少しの動作や仕草で、受け入れてくれたのです。

 

 そんな思いを胸に、この物語を書きました。

 では2作目ですけど、読んでみて下さい。

 

 

 ジャンヌは犬を天空の国に連れて来て

 

 ジャンヌは犬の前に座り込み、2匹を抱き抱えました。

 すると親の方はジャンヌの顔をペロペロと舐め始めました。

 

「ジャンヌ、これで私は消えて行くが、いつでもここに来ますから、

鏡に向かって私を呼びなさい、いいですね」

「分かったわ!」

 

 そしてジャンヌは、子犬には妹の名前でキャサリン

母犬には母親と同じイザベルと名付けました。

 

 そこでダリアは、

「王女さま、あの木の実を取って来たいのですが、

幾つ取って来たらいいですか?」

 

「そうね? ここの4人と、ツボの中に2つ入れておきましょうか?」

 ダリアはカゴを持って取りに行く。そして、持って帰る。

 

 ジャンヌはダリアにテーブルの上で、その実の皮をむく様に言う。

 そして現れたのは、キウイの様に緑に輝きみずみずしく、

プルンとしていた。

 

「大きいわね、4つに切って下さい、そしてお皿に乗せて」

 そこで、子犬のキャサリンとイザベルの前に置きました。

 するとペロリと食べてしまいました。

 

 そして、ジャンヌもダリアも食べてみることにしました。

「美味しいわね。でも、どうかしら?

 どれだけを、食べたらいいのか分からないわ?」

 

「そうですね? でもキャサリンがおねだりしているから、

もう1つむいてみます」

 

 そこで、また4つに切った物を与えると、

それを食べて寝てしまいました。

 そして、ジャンヌは色々と考えるのでした。

 

 ジャンヌ・ダルクは、以前に戦ったイギリス軍の男性に

思いを寄せていた事があった。

  

   それは死んで行く間際に、妻子の写真を見せられ、

 「頼む、この子だけは救ってもらえないか?」

 

 と言われ、考えた事があった。その印象の強さからは分からなかったが、

その写真が脳裏から離れないでいた。

 

 そして神に天空の国、オルダー国を創って行きなさいと言われ、

そこでダリアと話す。

 

「私は、この部屋で寝てもいいのですか?」

「待って? この城を、全て見てみましょうか?」

 

 そして最上階までダリアと見て周り、

最上階のジャンヌの部屋が見つかりました。

 

 そこには神の書いた生活から、この国における規則的な事柄が書いてあり、

その事を読んでダリアの寝室を決める。

 そこでダリアが取って来た木の実をツボに入れて寝ました。

 

 

ティンカーベルが生まれる

 

 翌朝、ジャンヌは鏡の前に来て、

「鏡よ、鏡、イギリスの1番可哀そうな少女は誰ですか?」

 

 すると鏡は1度、黒くなり光を浴びて少女が映し出された。

 その少女は病院に寝たきりで居て、鏡の声が聞こえました。

「この子は、後1日も持たないでしょう」

 

 そこで、ダリアは言う。

「可哀そうね? 助けてあげられないの?」

 

 そこでジャンヌは、神の書いた書を見て言う。

「簡単だと思うわ、やってみるわね?」

 

 ジャンヌは、とりあえず書いてある様に、

皮の袋に入るだけのツボに入っている妖精の金色に輝く粉を入れ、

 

 枕元に在った魔法の杖を持って、鏡に向かって言いました。

「聖なる鏡よ、この子の所に私を連れて行って!」

 

 すると時間が巻き戻され、昨日の夜中になり、

その病室にジャンヌは姿を現す。

 

ティンカーベル、起きなさい。私はあなたを迎えに来ました」

「だれ、ですか?」

「私はあなたを見ていて、妖精にしたくて来たのよ」

 

 女の子は操られるままに、

胸のあたりから湯気が出る様に別の小さな体が現れて話す。

 

「妖精になれば、お外で遊べるの?」

「そうよ。さぁ立って、妖精の羽を付けてあげるわ」

 

 ジャンヌはティンカーベルの背中に手を当て、羽を付け広げて見せる。

そこで金色に輝く妖精の粉を頭からいっぱいかけました。

 

 次に魔法の杖を使い、窓ガラスに穴を空け、

オルダー国に飛んで連れて行きました。

 

 そこで、ダリアと話す。

「まぁ、可愛いわね? でも、何でこの様に小さくなるのかね?」

 

「そうね? 妖精の子の身体は成長しないと書いてあるわ。

 でも、国民が増えて行くのは素晴らしいわね」

 

 そう言っている時に、ティンカーベルは話す。

この時、声は聞こえないのだが、テレパシーでジャンヌとダリアは理解する。

 

「私の飼っていた子猫が2匹居るの、どうしているのかな~?」

 その事を理解したジャンヌは、事の次第を鏡に聞く。

 

 すると、鏡に映し出されて、その子猫も迷子になっていた。

 そこで雲を出し、その部屋に連れて来ました。

 

 すると何故か、近くに居たネズミも3匹紛れ込んで来たのだが、

「あら? ネズミさんも、来たのね?」

 と、ダリアは言う。

 

「まぁ、いいじゃない。でもダリア、この5匹は臭いわね、

ちょっとシャンプーをして来てくれませんか?」

 

 そこでジャンヌは魔法を掛け、2匹の犬も言う事を聞かせ、

洗わせる様にしました。

 

 その動物は何故か実物大で来て、ネズミとティンカーベルは同じ大きさで、

ジャンヌの身長は165㎝、ダリアは150㎝ぐらいでした。

 

 そこでジャンヌは、小鳥からリスにウサギ、

いろんな小動物も招き家族にしていきました。そこでダリアは、

 

「王女様、私の様な使用人を増やしてくれませんか?」

 そこでジャンヌは、鏡を見て男女問わず、老人を招きました。

 

 もちろん現れたのは少年に少女で、全てで8人が仲間入りしました。

この時にジャンヌは神の書いた物を2つ皆に読み上げました。

 

 今日も、これぐらいにしておきましょうか。

 この物語は長いです。

 

 そこで、その全てを紹介しますから、ぜひ読んでみて下さい。

 

 ぱんだ 竹内でした。ごきげんよう